国連大学、地球規模で進行する水資源の「破産」を警告過剰取水と気候変動で回復不能な段階に

国連大学は最新の旗艦報告書で、過剰利用や気候変動の影響により、地球規模で水資源の「破産」が進行していると警告した。多くの地域で取水量が自然の補充量を恒常的に上回り、帯水層の枯渇や湖沼・湿地の消失、地盤沈下など、回復が困難な影響が広がっているという。

報告書では、水破産を「再生可能な水量を超えて地表水や地下水を持続的に利用し、その結果、不可逆的または極めて高コストな損失が生じている状態」と定義。従来の水ストレスや水危機を超え、すでに後戻りできない段階に入っていると指摘した。

具体的には、1990年代以降に水量が減少した大型湖沼が全体の約50%に達し、主要な地下水系の約70%で長期的な減少傾向が確認されている。過去50年間で消失した自然湿地は約4億1,000万ヘクタールに上るとされる。

国連大学は各国政府に対し、水使用量の多い産業構造の転換や、公正な移行を伴う持続可能な水管理への投資を強く要請。水問題は気候変動や生物多様性の喪失とも密接に結びついており、国際協力を通じた包括的な対応が不可欠だと強調している。

引用元記事:https://voix.jp/sdgs/sdgs/77203/