一般社団法人PDIE Groupと京大オリジナル株式会社は、企業の脱炭素化およびネイチャーポジティブへの転換を担う人材育成を目的とした実践型プログラム「Climate Lab X」を共同で開始した。
「Climate Lab X」は、気候変動や生物多様性の損失が企業価値や競争力に直結する中、社内人材の育成と新規事業創出を同時に進めることを狙いとしたGX(グリーントランスフォーメーション)人材育成プラットフォーム。約3か月間にわたり、全6回のセッションを対面とオンラインのハイブリッド形式で実施する。
プログラムでは、京都大学の教授陣による環境・政策・テクノロジー分野の最新知見に関する講義に加え、Earthshot Prizeネットワークに属する起業家や専門家による先進事例の共有を行う。さらに、参加企業が自社課題をテーマに取り組むプロジェクト型ワークショップを通じて、事業化や社内実装を見据えた検討を進める。最終回には経営層も参加する発表の場を設け、人材育成の成果を具体的なアクションへとつなげる設計とした。
近年、企業には規制対応や情報開示にとどまらず、脱炭素やネイチャーポジティブを成長機会として捉え、事業競争力に結び付ける視点が求められている。「Climate Lab X」は、「人材」「戦略」「実装」を一体で扱う点を特長とし、社外調達に依存しない社内発のGX推進を後押しする。
PDIE Groupは、企業・大学・スタートアップ・投資家・自治体を結ぶグローバルな環境イノベーションのプラットフォームを運営し、Earthshot Prizeの公式ノミネーターとしても活動している。一方、京大オリジナルは、京都大学の知を社会実装につなぐ産学連携事業を展開してきた。両者は本プログラムを通じ、日本企業の持続可能な成長を担うGX人材の育成を加速させる考えだ。
なお、企業のSDGs、気候変動、ESG、サステナビリティ関連部門の責任者・担当者を対象に、「Climate Lab X」の概要を紹介する無料説明会を2026年1月14日に開催する予定としている。
引用元記事:https://voix.jp/sdgs/sdgs/76450/