群馬県とJARCが連携 グリーンボンドを通じたSDGs推進でエンゲージメント実施

群馬県と公益財団法人自動車リサイクル促進センター(JARC)は、群馬県が発行したグリーンボンドの意義や資金使途を巡り対話(エンゲージメント)を行った。エンゲージメントは県庁で実施され、群馬県総務部長の関根則子氏とJARC常務理事の小宮健一氏が出席した。

今回の対話は、2023年度からの3年間に群馬県が発行したグリーンボンドをテーマに、投資家側の視点から資金運用・事業効果の確認や今後の取組み方針について意見交換を行う目的で実施された。議論では、群馬県が掲げる地域施策や「ぐんま5つのゼロ宣言」との整合性、若年層への学習機会提供といった社会課題への貢献が確認されたという。

グリーンボンドは、再生可能エネルギーや環境保全など、環境関連プロジェクトを資金使途とする債券であり、地方自治体の持続可能な投資手段として注目されている。群馬県は、調達した資金を地域の環境施策や脱炭素化に向けた事業に充てることで、地域の持続可能性向上を図っている。

JARCは2018年からESGに基づく投資を実践しており、同財団がSDGs債に投資した累計額は2025年9月末時点で約435億円に達している。今回のエンゲージメントは、発行体である群馬県の資金使途や実績を投資家の観点から検証するとともに、今後の持続可能なファイナンスのあり方を協議する重要な機会となった。

県とJARCは、引き続き対話を継続し、透明性の高い情報開示と地域課題に即した資金配分の実現を目指す方針だ。

引用元記事:https://news.3rd-in.co.jp/article/98962dfe-d564-11f0-9dd8-9ca3ba083d71