株式会社馬渕工業所(本社:仙台市、代表取締役:小野寿光)は、廃熱を活用した5kW級オフグリッド型ORC発電システムの販売を開始したと発表した。廃熱温度80℃以上の廃温水と常温冷水を利用して発電でき、安定して約4.5kWの出力を実現する。従来装置に比べて必要熱量が少なく、省エネ効果が高い点が特長である。
発電した電力はバッテリーに蓄電可能で、防災やBCP(事業継続計画)用途にも対応する。また、単相三線100Vまたは200Vで給電できるコンパクト設計(装置平面寸法:1500mm×850mm)で、自家消費電源としても利便性が高い。
馬渕工業所は、2025年5月に株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO」を通じて約9,000万円の資金調達に成功。このプロジェクトはNEDOの戦略的省エネルギー技術革新プログラムに採択され、東京大学生産技術研究所や宮城県産業技術総合センターと共同で開発が進められている。
さらに、国や地方自治体の補助金制度を活用できる点も導入のメリットとなる。具体例として、一般社団法人環境共創イニシアチブ(SII)の省エネルギー投資促進・需要構造転換支援事業費補助金や、東京都環境公社の廃熱利用に関する補助金制度などがある。
このORC発電システムは、廃熱を発生させる工場や温泉施設、地域公共施設などの法人・団体・自治体を主な対象としており、オフグリッド対応や蓄電池との組み合わせも可能。個別の価格や納期は見積もりに応じる形となる。
馬渕工業所は1966年の創業以来、「熱・水・空気」の高度利用による社会インフラ整備に取り組んでおり、今回のORC発電システムは、省エネルギーや再生可能エネルギー分野への取り組みの一環として位置付けられている。
廃熱を有効活用する革新的なORC発電システムは、エネルギー効率向上と環境負荷軽減に貢献するソリューションとして、持続可能な社会実現への一歩と期待されている。
引用元記事:https://voix.jp/sdgs/sdgs/74802/