沖縄発スタートアップのサンクスラボ株式会社は、大阪・関西万博内『BLUE OCEAN DOME(ZERI JAPAN)』にて、フィリピン・サラザー科学工科大学との間で「フィリピンと日本におけるサンゴ保全に関する国際協力覚書(MOU)」を締結しました。今回の協定では、サンゴ保全活動の推進と障がい者雇用支援を両立させる新たなモデルの提案が行われました。
調印式典の概要
- 日時:2025年10月6日
- 場所:大阪・関西万博『BLUE OCEAN DOME(ZERI JAPAN)』
- 出席者:サラザー科学工科大学学長オルデン・F・サラザー氏、サンクスラボ代表取締役社長 村上タクオ氏、アクセンチュア大友知絵氏ほか
- 参加国:サウジアラビア、バヌアツ、インドネシア、ペルーなど
式典は多国の関係者が出席し、国際的に注目されるイベントとなりました。
協定の目的
- フィリピン・セブの豊かな海洋生態系を保全
- 「里海珊瑚プロジェクト」との連携で、実効性のあるサンゴ再生活動を推進
- 障がい者雇用と海洋環境保護を同時に実現する新モデルを提案
里海珊瑚プロジェクトの特徴
- サンゴを陸上で育てて海に還す循環型保全活動
- 企業・自治体・漁協など多様な主体と協働
- 障がい者がデジタルツールを活用して飼育管理に参画
- 雇用支援と環境保護の両立を目指す
フィリピン・セブのサンゴ礁の現状
- 世界のサンゴ種の76%、サンゴ魚類の37%がセブ島・バンタヤン島周辺に生息
- 地理的に日本海域と近接しており、保全の国際協力の重要性が高い
国際連携による意義
アクセンチュア大友氏は、サンゴ保全活動を通じて現地就労機会の創出や貧困問題への解決策となる可能性に言及。持続可能な海洋環境の実現に向け、国際協力の必要性を強調しました。
今後の展望
サラザー学長は、「サンゴ再生に向けて共に取り組み、次世代に美しい海を引き継ぎたい」とコメント。今後は日比両国での共同プロジェクトを通じ、実証活動を拡大する計画です。
まとめ
日比サンゴ保全に関する国際協力覚書の締結は、地域を超えた連携の重要性を示す重要な一歩です。環境保護と障がい者支援を両立させる新モデルは、未来の海洋生態系保全に向けた持続可能な取り組みとして期待されています。
引用元記事:https://voix.jp/sdgs/sdgs/73685/