ASPiA JAPAN株式会社は、世界最高クラスの断熱性能を持つ「ECOSASエアロゲル」と、植物由来の再生可能素材「ECOSASバイオシリカ」を発表した。エネルギー効率の向上と資源循環を同時に実現する“日本発の環境革新素材”として注目されている。両製品は、2025年11月にタイ・バンコクで開催される「METALEX 2025」で正式発表される予定だ。
世界最高レベルの断熱材「ECOSASエアロゲル」
「ECOSASエアロゲル」は、ナノ多孔質構造による極めて低い熱伝導率(0.014 W/m・K)を実現し、同厚みの一般断熱材の最大3倍の性能を発揮する。わずか3mmの薄さでも高い遮熱効果が得られ、軽量・柔軟・高耐久といった施工性に優れた特性も備える。耐火性・耐湿性・耐老化性を持ち、長期使用を前提とした高性能断熱材として活用が期待される。
植物由来の「ECOSASバイオシリカ」
「ECOSASバイオシリカ」は、植物残渣などのバイオマスを原料に製造される再生可能な無機素材だ。廃棄物の再利用を促進し、サーキュラーエコノミーの実現やCO₂削減に寄与する。省エネ効果は年間のエネルギーコストを20~40%削減できる可能性があり、軽量・薄型による輸送効率の向上や施工性の高さも強みとなる。
幅広い産業での活用を想定
両素材は建築・住宅・工場設備・コールドチェーン物流・電子機器・再生可能エネルギー設備など、多様な分野での活用が想定されている。具体的には、断熱壁材、配管・タンクの高断熱化、冷凍車の保冷材、産業設備の熱ロス防止といった用途が挙げられる。
循環型サプライモデルを構築
ASPiA JAPANは、「製造→使用→回収→再生」を一貫する循環型サプライモデルを構築。エアロゲル製造時の副産物をバイオシリカ原料として再利用するなど、真のカーボンニュートラルを目指す。さらに国内生産化により輸送負荷を低減し、環境負荷とコストの双方を抑える体制を整備している。
グローバル市場への展開
同社は、ASEANを中心にグローバル展開を加速する方針だ。METALEX 2025では、断熱・省エネ・再資源化をテーマに、ECOSASシリーズの実機展示と技術発表を行う。
引用元記事:https://voix.jp/sdgs/sdgs/73447/