中川商事、福岡県古賀市で約2MWの系統用蓄電所を運転開始 — ヒラソル・エナジーが運用、筑波銀行のグリーンローンを活用

中川商事株式会社(本社:東京都、代表取締役社長:中川〇〇)は、福岡県古賀市において「中川商事株式会社 第一系統用蓄電所」の運転を開始したことを発表しました。本蓄電所は出力約2MW・容量8MWhを備え、ヒラソル・エナジー株式会社(本社:東京都千代田区)が運用を担当します。事業資金には筑波銀行のグリーンローンを活用しており、SDGsの観点から再生可能エネルギーの導入促進を目的としています。


SDGsへの取り組みと事業の意義

中川商事は、持続可能な社会の実現に向けた「中川商事SDGsアクションプラン」に基づき、地球環境に配慮したエネルギー事業を推進しています。本蓄電所の稼働は、同社にとって再生可能エネルギー導入を本格化させる第一号案件であり、環境負荷の低減と地域社会への貢献を両立する新たなビジネスモデルの構築を目指すものです。


地域金融機関との連携と評価

本事業では、地域金融機関である筑波銀行がグリーンローンの枠組みを通じて資金を提供。ヒラソル・エナジーによる高精度なエネルギーマネジメント技術および安定的な運用体制が高く評価され、ファイナンス実行の後押しとなりました。系統連系後は、環境改善効果を定量的にモニタリングし、社会的・環境的価値の可視化を図ります。


高度制御システム「J-EMS」による最適運用

本蓄電所には、ヒラソル・エナジーが開発したエネルギーマネジメントシステム**「J-EMS」**が導入されています。J-EMSは、需要予測や市場価格の変動を高精度に分析し、複数市場への入札および落札後の指令に基づく自動制御を実現。蓄電池の充放電を最適化し、安全性・効率性・経済性のバランスをとった運転管理を可能にしています。


今後の展望

中川商事は、今回の蓄電事業で得られた知見を活かし、環境配慮型ビジネスのさらなる拡大を進めていく方針です。また、ヒラソル・エナジーはアグリゲーターとして、EMS制御技術の全国展開を進め、分散電源の最適運用と市場参加による電力の有効活用を推進していきます。


結び

本取り組みは、再生可能エネルギーの導入促進・地域金融機関との連携・環境価値の可視化という3つの要素を組み合わせた新たなモデルケースとして注目されます。中川商事とヒラソル・エナジーは、今後も持続可能な地域社会の実現に向け、環境と経済の両立を目指した取り組みを強化していきます。

引用元記事:https://voix.jp/sdgs/sdgs/73415/