〜企業の資源を学校支援へ。若者の県外流出を防ぐ、地域循環モデル〜
株式会社サンウエスパ(本社:岐阜県岐阜市、代表取締役:○○○○)は、岐阜県の若者の県外流出を防ぎ、地域経済の活性化を図る新プロジェクト「ぐりんく(GLink)」を2025年10月に始動しました。
「ぐりんく」は、企業から回収したダンボールを再生資源として活用し、その収益で地元の学校を支援する地域循環型の仕組みです。地域企業の社会貢献とPR、教育支援、資源循環を一体で推進し、「地元を支える人材を、地元から育てる」ことを目指します。
背景:岐阜が直面する“若者流出”の現実
岐阜県では、高校卒業生の約3割、大学卒業者の約6割が県外で就職しています。その結果、県内企業の約7割が人材不足に悩み、地域経済の持続性が課題となっています。
多くの企業が「地元の学校を応援したい」と考える一方、人員やノウハウ不足から具体的な地域貢献に踏み出せない現状があります。こうした課題に対し、サンウエスパは“誰もが無理なく参加できる”地域支援の仕組みとして「ぐりんく」を企画しました。
取り組み概要:「ぐりんく(GLink)」とは
「ぐりんく」は、Green(環境)× Gifu(岐阜)× Genki(元気)× Link(つながり) の想いを込めた地域循環モデルです。
企業が排出するダンボールを回収し、その重量に応じてポイントを付与。そのポイントをもとに、地元中学校などに備品(スポーツ用品・図書・学習用品など)を寄贈します。
寄贈時には「ぐりんく新聞」を通じて企業の紹介も行い、生徒が地域企業を知るきっかけをつくります。さらに、キャリア教育の一環として企業講話や工場見学なども実施し、学校・企業・地域をつなぐ交流を促進します。
企業の負担ゼロで実現する地域貢献
参加企業は、自社で排出するダンボールを提供するだけで参加可能。費用や人員の負担はなく、
- 地域への社会貢献
- 自社のPR・ブランド認知向上
- SDGsの取り組み推進
を同時に実現できます。
「ぐりんく新聞」では、寄付企業の事業内容や働く人の姿を紹介し、生徒や保護者に“地元企業の存在”を伝えます。
導入実績と反響
すでに岐阜市・各務原市・関市・山県市の中学校で導入が進行中です。
たとえば常盤工業株式会社は、蘇原中学校にサッカーボールやバレーボールを寄贈し、778人の全校生徒に配布されました。地域メディアでも話題となり、参加企業からは「地域に貢献できる手軽な仕組み」「地元学生との接点が増えた」といった声が寄せられています。
今後の展望:岐阜を“つなげる”未来へ
今後は、岐阜県内の他地域や異業種企業、自治体との連携を拡大し、「ぐりんく」モデルを県全域に展開予定です。さらに、県土の81%を占める森林への寄付や環境保全活動にもつなげ、教育・雇用・環境の好循環を生み出します。
サンウエスパは、「ぐりんく」を通じて、地元の資源を“地元の未来づくり”に還元する仕組みを育て、若者が岐阜で働き、暮らし、地域を支える循環を実現していきます。
引用元記事:https://voix.jp/sdgs/sdgs/73182/