MAHLEグループは、独立系評価機関EcoVadisによるサステナビリティ評価で最高ランクの「ゴールドメダル」を獲得しました。評価は「環境」「労働と人権」「倫理」「持続可能な資材調達」の4分野を対象に行われ、スコアは82ポイントで、全世界評価対象企業の上位5%に入ります。
■ 評価の背景と具体的取り組み
MAHLEは、CO2排出量削減や労働災害防止などの施策を積極的に推進しています。2024年にはスコープ1・2のCO2排出量を2019年比で47%削減、スコープ3についても17%削減を目標に掲げています。また、労働災害対策により、100万延べ実労働時間当たりの労働損失日数を2.8から2.1に改善しました。
さらに、ジェンダー平等の推進に向け国連「女性のエンパワーメント原則」に署名し、Science Based Targets initiative(SBTi)で気候目標の妥当性も認定。透明性の高いサステナビリティ報告は「ESG Transparency Award 2024」の受賞にもつながっています。
MAHLEジャパンのGlobal Head of SustainabilityであるKathrin Apel氏は、「1年でスコアを16ポイント改善できたことは、当社の戦略が野心的かつ実行可能であることの証明です」と述べています。
■ 企業コメント
Georg Dietz氏(Management Board)は、「サステナブルな企業活動は、成功の鍵となる戦略的要素です」とコメント。MAHLEがサステナビリティを企業戦略の中心に据え、社会的責任を重視した倫理的経営を実践していることがうかがえます。
■ MAHLEの概要
MAHLEは1920年創業のドイツ企業で、グローバル自動車業界の開発パートナー・サプライヤーとして知られています。電動化や熱管理、燃料電池・水素など再生可能燃料対応技術の開発に注力。世界68,000名の従業員が135の生産拠点と11のテクノロジーセンターで活動しており、2024年の売上は約117億ユーロです。日本でも50年以上事業を展開し、日系自動車メーカーを支援しています。
■ 今後の展望
今回のゴールド評価は、MAHLEのサステナビリティへの取り組みと成果を示す重要な指標です。今後も同社は持続可能な企業活動を推進し、社会的責任を果たしながらさらなる成長を目指します。
引用元記事:https://voix.jp/sdgs/sdgs/72571/