株式会社Blue(本社:東京都渋谷区、代表取締役:木内 正樹)は、同社が手がけた集合住宅プロジェクト「THE AKASAKA RESIDENCE S.O.A」が、公益財団法人日本デザイン振興会主催の『2025年度グッドデザイン賞』を受賞したことをお知らせします。
本プロジェクトは、73年の歴史を持つ老舗料亭「つる中」(東京都港区赤坂)を、文化的記憶を現代に継承する形で再構築したものです。料亭が持つ空間哲学や地域の歴史を住宅デザインに融合させた点が高く評価されました。
■プロジェクト概要
- 物件名:THE AKASAKA RESIDENCE S.O.A
- 所在地:東京都港区赤坂
- 構造・規模:鉄筋コンクリート造 地上10階建
- 敷地面積:278.49㎡
- 延床面積:1,480.85㎡
- 用途:共同住宅(15戸)および店舗
- 設計・施工:髙松建設株式会社
- プロデュース:株式会社つる中
- ディレクション:株式会社Blue
■デザインコンセプト
本プロジェクトでは、料亭特有の「路地性」「結界性」「もてなしの空気」「静謐」といった空間哲学を現代の住まいに取り入れました。
外観や共用部の構成には、日本古来の比例「大和比」を用い、法隆寺や伊勢神宮に通じる美の原理を住宅建築へと昇華。低層料亭街のスケール感を意識した分節設計により、都市に調和する上質な住環境を実現しています。
■文化的価値の継承とサステナビリティ
共用部には料亭時代の調度品や欄間を展示し、住まう人が歴史と美意識を感じられる空間を演出しています。
また、既存建物の部材を再利用するなど、持続可能な設計にも配慮。SDGsの理念に基づき、文化と環境の両立を目指しました。
■背景
赤坂花街は明治期から昭和中期にかけて料亭文化が栄え、最盛期には約80件の料亭が軒を連ねていました。
その中でも「つる中」は長年にわたり地域文化を支えてきた存在でしたが、都市構造の変化に伴い建替えが決定。本プロジェクトは「まちの記憶を住まいに再生する」ことをテーマに、文化継承型の再開発として実現しました。
■株式会社Blueについて
株式会社Blueは、総合不動産コンサルティング会社として、企画・設計・開発・運営を通じ、都市と文化の共生を目指した不動産開発を展開しています。今後も、不動産コンサルティングの知見を活かし、価値ある都市空間の創造に取り組んでまいります。
引用元記事:https://voix.jp/sdgs/sdgs/72092/