―サステナビリティ基準の進展とESG投資動向を分析―
SGX(シンガポール取引所)との共同執筆による本レポートでは、日本におけるサステナビリティ基準の高度化、主要ESG指数との比較に基づく上場企業のESGパフォーマンス、そして指数連動型の「SGX FTSE Blossom Japan Index Futures」の市場動向について分析しています。
今四半期の主なハイライト
- 世界的にESG投資が逆風を受ける中、日本市場は追い風を維持。
- 2024年にPRIへ署名した7つの日本の公的年金が、ESG投資を拡大予定。
- NISA対象商品の拡充に向けた議論が進行中。
- GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が、新たなESGインデックスおよびESGファンドの運用機関を募集。
ESG指数のパフォーマンス動向
FTSE Blossom Japan IndexおよびBlossom SR(Sector Relative)は、2025年4~6月期において、FTSE Japan All Cap Indexを下回るパフォーマンスを記録。主因はESG要因によるマイナス寄与でした。ただし、長期的には安定したパフォーマンスを維持しています。
ESG先物市場の状況
「SGX FTSE Blossom Japan Index Futures」は引き続き、日本のESG関連デリバティブ市場で主要な先物契約として取引されており、**市場シェア98%(米ドル建建玉ベース)**を確保しています。
引用元記事:https://www.lseg.com/ja/ftse-russell/research/esg-investment-is-a-tailwind-in-japan