―PMD装置「HORN」の衛星実装で持続可能な宇宙活動の実現を目指す―
株式会社BULL(本社:栃木県宇都宮市、代表取締役社長/CEO:宇藤恭士、以下 BULL)は、インドの衛星企業XDLINX Space Labs(本社:インド・ハイデラバード、CEO:Rupesh Gandupalli、以下 XDLINX社)と、宇宙デブリ発生防止に向けた技術連携を強化する覚書(MoU)を締結した。
この連携は、BULLが開発した宇宙デブリ化防止装置「HORN(Post Mission Disposal装置)」を、XDLINX社の衛星プラットフォームに統合することを目的としている。両社は、持続可能な宇宙利用の重要性が高まる中、衛星ミッションにおける宇宙デブリ発生防止技術の実装を進め、国際的な枠組みの中で協業を加速させる。
MoUの締結に基づき、今後XDLINX社が開発する衛星に「HORN」を搭載し、軌道上での実証を実施する計画。検証結果をもとに、将来的には同社の衛星プラットフォームへの本格的な統合を目指す。
BULLはすでに日本および欧州のパートナーとともに、ロケットのデブリ化防止に関する技術検討・実証準備を進めており、今回の協業によって衛星向け製品の開発・実用化をさらに加速する。宇宙空間のサステナビリティを高める技術として、「ミッション終了後もデブリを残さない」仕組みの確立を目指している。
一方、XDLINX Space Labsは、カスタマイズされた衛星ミッションサービスを提供するインドの新興宇宙企業で、商業・防衛向けの小型衛星プラットフォームを展開。今回の連携により、ミッション終了後の衛星を安全に処理し、宇宙デブリを削減する新たなソリューションの開発を共同で進めていく。
BULLの宇藤CEOは「日本発のPMD技術を世界に広げ、宇宙開発の“当たり前”を変えていきたい」と述べており、両社は今後、宇宙デブリ問題の根本的解決に向けた国際的な取り組みを深化させていく。
〈企業概要〉
株式会社BULL(ブル)
所在地:栃木県宇都宮市中央三丁目1-4
代表者:代表取締役/CEO 宇藤恭士
設立:2022年11月
事業内容:宇宙デブリ対策事業、軌道利活用関連事業
URL:https://bull-space.com/
XDLINX Space Labs
所在地:インド・ハイデラバード
代表者:CEO Rupesh Gandupalli
事業内容:小型衛星ミッションの設計・開発・運用支援
URL:https://xdlinx.space/
まとめ
今回のBULLとXDLINX Space Labsの提携は、宇宙産業におけるデブリ防止技術の国際的展開を促進し、持続可能な宇宙利用に向けた大きな一歩となる。両社は今後も協力を深め、地球外空間の安全と環境保全に貢献していく。
引用元記事:https://voix.jp/sdgs/sdgs/71297/