株式会社シェルター(本社:山形県山形市、代表取締役社長:木村仁大)は、木質耐火部材「COOL WOOD」の1時間および2時間耐火仕様の柱が、EPD(環境製品宣言)を取得したことを発表しました。EPDは、製品の環境影響を国際標準に基づき評価・表示するラベルで、建築物のCO₂排出量の可視化やエンボディドカーボン削減に貢献します。
今回の認証により、COOL WOODはグリーンビルディングでの採用や海外市場での需要拡大が期待され、2050年カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みを後押しします。
EPD(環境製品宣言)とは
EPDは、LCA(ライフサイクルアセスメント)の手法を用いて、CO₂排出量や資源利用などの環境情報を算出し、国際規格(ISO 14025)に基づき開示する環境ラベルです。特に欧米での建材評価に広く活用され、日本国内でも持続可能な社会の実現に向けた指標として注目されています。
EPD取得の意義
COOL WOODのEPD取得により、建築物の環境負荷を可視化するとともに、持続可能な木質建材の利用促進が期待されます。環境影響領域や資源利用指標を評価することで、気候変動対策や自然資本の保護に寄与し、グリーンビルディングでの採用拡大につながります。
持続可能な木質建材の普及と国際展開
シェルターは「都市に森をつくる」を企業ビジョンに掲げ、COOL WOODの普及を進めています。海外では、2023年にウォルトガルのマリーニ社、2024年にアメリカのMKA社、2025年にスイスのヘリング社と技術供与契約を締結し、木造ビル建築に必要な技術や耐火部材のライセンス供与を通じて国際競争力を高めています。
高い耐火性能の確立
COOL WOODは、燃え止まり層にせっこうボードを用いた耐火部材で、1時間~3時間の耐火認定を取得。特に2時間および3時間耐火仕様は日本初の認定であり、特許も取得しています。EPD取得は、欧米での木造ビル普及や日本の高耐火基準を国際スタンダード化するうえで重要な一歩です。
まとめ
EPD認証取得により、COOL WOODは持続可能な建築資材としての価値をさらに高め、環境配慮型建築の推進や国際展開を加速させます。株式会社シェルターは今後も、環境負荷低減と持続可能な社会の実現に向けた取り組みを継続していきます。
引用元記事:https://voix.jp/sdgs/sdgs/70030/