食のサプライチェーン課題に取り組むアールイー株式会社(本社:東京都豊島区、代表取締役:今井直樹)は、東京都が推進する「グローバルサウスGX促進プロジェクト」に採択されました。インドネシアで回収した廃食用油を高品質なバイオ燃料に精製し、日本へ輸出する国際的なGX(グリーントランスフォーメーション)モデルを構築します。事業期間は2025年度から3年間を予定しています。
インドネシアでは年間約480万トンの廃食用油が発生する一方、回収率は約5%にとどまっています。本事業では、全国油脂事業協同組合連合会(全油連)と連携し、現地で廃食用油を効率的に回収・精製。高品質なバイオ燃料原料として日本に安定供給することで、インドネシアの温室効果ガス(GHG)削減と日本の脱炭素化を同時に推進します。
国内では航空・船舶・建設・鉄道分野などで年間約550万トンのバイオ燃料需要があるものの、国内供給は約50万トンにとどまり大きな需給ギャップが生じています。東京都は「2050年ゼロエミッション東京戦略」の一環として、海外の未利用資源を活用した持続可能なエネルギー循環モデルの確立を目指しています。
アールイー代表取締役の今井直樹氏は「食のサプライチェーンで培った知見を活かし、インドネシアで未利用の廃食用油を高品質バイオ燃料として日本へ安定供給する国際循環モデルを実現したい」とコメントしています。
同社は2025年度に現地での回収体制と品質評価を開始し、2026年度にテスト精製・テスト販売、2027年度に本格的な精製・輸出を予定。インドネシアと日本の脱炭素化に寄与する新たな国際エネルギー循環モデルの確立を目指します。
引用元記事:https://voix.jp/sdgs/sdgs/69800/