― トラッキング証書とI-RECを活用し、透明性の高い電力供給モデルを構築 ―
株式会社まち未来製作所(本社:神奈川県横浜市、代表取締役:青山英明)は、24時間365日カーボンフリー電力をリアルタイムで監視・検証する国内初の実証実験を開始しました。本実証は、トラッキング付き非化石証書と国際認証「I-REC」を併用することで、電力供給の透明性と信頼性を高め、脱炭素社会の実現に向けた新たな電力供給モデルの確立を目指すものです。
背景
近年、再生可能エネルギーの導入が進む一方で、太陽光や風力は天候や時間帯に依存するため、24時間安定的な供給には課題があります。また、電力の「いつ・どこで・どの発電源から調達したのか」を証明できる仕組み(トレーサビリティ)も国内では十分に整備されていません。こうした課題の解決に向け、持続的かつ安定的な「24/7カーボンフリー電力」への関心が高まっています。
実証実験の概要
- 国内初、第三者アグリゲーターによるリアルタイム監視・検証を実施
- 電力データ管理協会の需要側データと、自社保有の再エネ発電データを統合
- 「トラッキング付き非化石証書」と30分単位のタイムスタンプを持つ「I-REC」を併用
- 需要・供給データの統合基盤、タイムスタンプ整備、ダブルカウント防止という3つの課題解決に挑戦
I-REC活用による透明性の確保
国際認証制度「I-REC」は、発電所情報や発電実績を第三者が検証し、国際基盤上で証書を発行する仕組みです。これにより、環境価値の二重計上リスクを回避し、国際的にも信頼性の高い電力供給モデルを実現します。
地域再生とのつながり
まち未来製作所は、地域再エネの地産地消を推進するプラットフォーム「e.CYCLE」を展開中。すでに全国52市町村で導入されており、2025年6月までに国内再エネ発電量の3分の1以上を地域再生に貢献することを目標としています。今回の実証実験も、その取り組みの一環として位置づけられています。
まとめ
まち未来製作所による「24/7カーボンフリー電力」実証は、再生可能エネルギーの普及と脱炭素社会の実現に向けた重要な一歩です。今後、地域活性化と環境保護を両立する持続可能な電力供給モデルとして、その成果に期待が寄せられます。