2025年8月12日、北欧最大手の金融機関のひとつ ダンスケ銀行 は、化石燃料分野における新たな投資手法を正式に適用したと発表しました。対象は資産運用部門「Danske Invest」と年金保険子会社「Danica」の全投資商品で、気候移行計画を持つ企業を優先する選定基準が導入されました。
概要
- 投資対象の化石燃料関連企業を 約2,000社 → 約270社 に絞り込み
- 投資基準は独立機関 Transition Pathway Initiative（TPI） の手法と企業の気候目標を基に構築
- マネジメント評価：排出管理、低炭素移行の統合度、取締役会関与など
- 排出実績評価：削減目標がパリ協定目標と整合しているか
方針
- 顧客の大多数の意向に沿い、責任ある形で競争力あるリターンを追求
- 化石燃料企業への投資を完全排除せず、選択的かつ現実的な投資姿勢を維持
- ポートフォリオ全体への影響は限定的
ダンスケ銀行は、今後も規制動向や社会の期待の変化に応じて、責任投資方針を柔軟に見直す方針です。
