~北海道発、グリーン投資の新たな受け皿に~
■ 概要:国内初のESG債専用市場が誕生へ
- 札幌証券取引所は、国内初となる「ESG債」に特化した市場を2025年秋にも開設予定。
- 市場名は「北海道ESGプロボンドマーケット」。
- 主に機関投資家向けで、環境問題や社会課題の解決に資する資金調達を支援。
■ 上場要件と先行事例
- 上場には以下が必要:
- 信頼性を担保する格付け会社による評価
- 取引所指定の評価機関によるESG評価
- ESG債市場は、**ルクセンブルク証券取引所(LGX)**など欧州で先行。
→ 日本では本市場が初の専用セグメントとなる。
■ 背景:GXと金融特区指定による追い風
- 北海道と札幌市は2024年、国の「金融・資産運用特区」に指定。
- 地域として**グリーントランスフォーメーション(GX)**を促進し、持続可能な資金循環のハブ形成を目指す。
- 本市場は、2000年の新興市場「アンビシャス」以来の新設市場。
■ 取引所の展望:海外との接続も視野
- 長野実・理事長の発言:
- 「将来的には海外取引所との重複上場も視野に入れ、グローバルな資金調達の道を開きたい」
- ESG債市場の成功が、地域金融機関やスタートアップ、再エネ関連企業などへの資金流入にどうつながるかが今後の焦点。
【示唆】
- 日本でもESG金融の受け皿づくりが加速。
- 投資家・発行体双方にとっての透明性と信頼性が鍵。
引用元記事:https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250620/k10014840261000.html