【NPO法人せいぼ】アフリカマラウイ産コーヒー販売を通し、アフリカマラウイでの学校給食支援を実施しているNPO法人

近年、SDGsという社会的意識から企業文化に対しても大きな影響を与え、私たちが普段強く意識することが難しい国際課題にも、目を向けることも出てきました。特に貧困やそれに伴う教育課題に関しては、SDGsのゴール1〜4において優先的に語られています。
私たちは、通常の生活で思いを寄せることが難しいこうした項目に対して、どのような姿勢を取ればいいのでしょうか。そして、そうすることが私たちにとってどのように関係するのでしょうか。

【SDGs宣言】
これらについて考えるために、一つの事例として私たちの団体NPO法人せいぼのSDGsの取り組みをご紹介できればと思います。私たちは、アフリカのマラウイという国に学校給食支援を実施している団体で、現地のスタッフの活動のために日本において、その資金を集めている団体です。その一貫として、マラウイ産フェアトレードコーヒーの販売をしています。

今回は、マラウイの給食支援、フェアトレードコーヒー、日本における活動の具体的姿という3つの点を通して、SDGsの掲げる国際課題と私たちの関わり方について、考えていければ幸いです。

マラウイとはどんな国か

【写真①ー(マラウイの子ども達)】

マラウイの人口は、約1,900万人でその半分程度が24歳未満という若い国です。

Warm Hearts of Africaと呼ばれ、アフリカの国では戦争をしたことがなく民族紛争も少ないことから、心の温かい国として知られ、JICAのアフリカの国の中でのボランティア派遣数も多い国です。

ブランタイヤという南部の都市では、英語が話せる若い人々で、仕事をする意欲のある方も多く、IT学校などの施設もあります。

インドの次に世界を支える人口の多い国で、産業を支えるのは、アフリカとも言われています。マラウイは人柄としても温厚なので、私たちが将来関わる国の一つかも知れません。

一方で、世界の最貧国の一つでもあり、職業は農業か国家公務員に分かれることが多く、プライベートビジネスは打ち立てにくい場所です。洪水などの自然災害があると、75%を締める農業従事者の人々は一気に極度の貧困になりますし、その結果子どもたちは学校に行く余裕はなく、日々の食事の入手で1日が終わってしまいます。

なぜ学校給食支援か

【写真②ー(給食を食べる子ども達)】

2015年、現地では大規模な洪水がありました。
当時、5歳未満の乳幼児死亡率が急激に増え、1994年の初等教育無償化に関わらず、学校に行く子どもたちが減ってしまいました。

そこで解決策の一つとして始まったのが、学校給食支援です。
学校給食支援によって、主に以下の点のようなメリットがあります。

①子どもたちが学校に行くきっかけができる。
②朝食が給食の対象になるため、その後の学習効率が上がる。
③親が子どもを学校に送り、家庭で余裕ができ農作物販売など現金収入ビジネスができる。
④給食提供に親が関わることで、親同士のセーフティーネットができる。

※詳細は、以下のNPO法人せいぼのウェブサイトより

NPO法人せいぼは、北部の小学校、南部の幼稚園に給食を提供しており、1日約17,000人の子どもたちに給食を提供しています。
その支えになっているのが、各学校のコミュニティリーダーやボランティアです。

Machecheta小学校でボランティアをしているFanny Mwaseさんの言葉を引用させて頂きます。

「私は、自分の住んでいる地域への貢献という意味で、給食作製のボランティアをすることに何も不自由を感じていません。自分の子どもも含め、子どもたちの教育を発展させ、先生の業務の軽減にもなることで、包括的に地域全体の成長になっていると思います。」

【写真③ー(給食を作っているボランティア)】

マラウイのコーヒー栽培とフェアトレード

【写真④ー(コーヒー栽培が行われているミスク農園)】

このような多くの場所での給食支援を支えるために、日本から実施していることの一つとして、マラウイ産のコーヒー販売があります。

マラウイの主要産業の第3位がコーヒーとなりますが、国内での消費は少なく、外資を流入させるための手段として輸出されます。一方で、マラウイコーヒーとしてのブランドは、まだ先進国で有名ではなく、コーヒー消費国第4位の日本でも、まだあまり知られていません。

そんな中で、認知度の低い国のコーヒーの買い付け量を増やし、その農園を活性化させること、そして日本でのマーケティング戦略を含めてマラウイコーヒーを輸入している会社様との出会いが、NPO法人せいぼではありました。

間接的に長期目線でマラウイなどの発展途上国の支援となることを見据える点、そして学校給食という日々の子ども達の成長への投資の性格が合致し、私たちNPO法人せいぼは、生豆の提供を受けた上で、それを焙煎し、寄付型で販売をすることとなりました。

それが、Warm Hearts Coffee Clubの誕生です。

栽培が行われている北部のミスク農園では、コーヒーの製作過程のウォッシュド製法やその他の管理方法がフェアトレード認定を持っており、そのフェアトレードプレミアムが、現地の共同体の幼稚園の設立、医療支援などに使われています。

【写真⑤ー(マラウイ産コーヒーの商品)】

日本での活動

【写真⑥ー(探究学習の中で関わっている学生)】

こうした支援先のマラウイとの直接的な連携という透明性、そしてコーヒーを使用した寄付型事業を特徴として、日本では学校法人の方々の探究授業や、企業のSDGsの対策として、使用を頂いています。

※学校での事例

※企業での事例

その中で、大きな特徴となるのは、もちろんアラビカ種100%のフェアトレードスペシャリティコーヒーであることは言うまでもありません。しかし、一番の特徴は売り上げの100%が寄付になるという仕組みです。

支援企業は、英国法人のMobellとなっており、英国では自社で多くのチャリティ法人を展開している会社です。運営費用、人件費をMobellから受け、生豆の提供を国内の支援会社から受けることで、NPOとして収集する寄付は全てマラウイのパートナーに給食費として送られています。

【写真⑦ー(寄付の仕組み)】

こうしたモデルを探究学習の題材にして、ソーシャルビジネスや国際課題の学習に繋げ、独自にコーヒーの販売を企画するといった学習を、私立学校では実施しています。

また、企業様に対しても、現地からのレポートを定期的に提供したり、コーヒーのご活用を通して社内でのSDGsの意識づけ、取り組みに繋げて頂いております。

今後、私たちがSDGsの社会的文化を活用していくための方法として、身近で習慣的に飲むコーヒーから、変えてみることもできます。

そのことで、マラウイという媒体を通して、給食支援という多くのSDGsの主要ゴールと繋がる事業をふと考えて頂けるきっかけになると光栄です。

【著者情報】
山田 真人
NPO法人せいぼ理事長

英国企業Mobell Communications Limited所属

2018年より寄付型コーヒーサイトWarm Hearts Coffee Clubを開始
2022年12月、公益財団法人社会貢献支援財団より、社会貢献賞を受賞

【団体沿革】
・2015年1月:団体設立
・2018年4月:寄付型コーヒー販売ブランド Warm Hearts Coffee Clubを開始。
・2020年8月:学校での探究学習、企業でのSDGs対策としての提供開始。
・2022年12月:日本財団後援、公益財団法人社会貢献推進財団より、社会貢献賞を受賞。

【代表者/お問い合わせ】
・代表理事 山田 真人
・東京都北区赤羽西6-4-12
・090-3426-0734 / makoto.yamada@seibojapan.or.jp

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