医薬品卸業界で初のEV転換実証実験が始動― アステムとSMAS、脱炭素化に向けた新モデル構築へ ―

株式会社アステムと住友三井オートサービス株式会社(SMAS)は、医薬品卸業界における脱炭素化を加速させる取り組みとして、社用車のEV転換に向けた実証実験を開始する。医薬品卸業界で、メイン社用車のEV化を見据えた実証は今回が初の試みとなる。

延岡日向支店でEV4台を導入

実証実験は2026年2月から、アステムの延岡日向支店にて実施。社用車としてホンダの軽商用EV「N-VAN e:」4台を導入し、実際の配送業務で運用する。

主な目的は、複数EVを同時に運用する際の

  • 電力負荷の平準化
  • 最適な充電マネジメントの確立
  • CO₂排出量削減効果の検証

であり、今後の本格展開を見据えた運用モデルの構築を目指す。

SMASの「グリーンフリート・マネジメント」を活用

本取り組みでは、SMASが提供する「グリーンフリート・マネジメント(GFM)」を採用。テレマティクスやビジネスMaaSアプリのデータを活用し、Scope1・2の排出量分析からEV導入、運用設計までを一貫して支援する。

アステムは、2014年から2024年までのCO₂排出量推移を精緻に分析した結果、約1,800台を保有する社有車のEV転換が最も効果的な削減策であると判断。実装に向けた実証フェーズへと移行した。

実証で検証する主なポイント

実証実験では、以下の観点を中心に検証を行う。

  • 配送業務における走行性能と実用性
  • CO₂排出量および電力量・コストの可視化
  • 複数台運用時の電力ピーク抑制と充電平準化

特に、電力負荷を抑えながら安定運用を可能にする充電マネジメントの確立が重要なテーマとなる。

業界全体への波及を視野に

SMASは今後、EV導入計画や充電インフラの最適設計、グリーン物流の推進などを通じて、持続的なCO₂削減を支援していく方針だ。本実証実験は、医薬品卸業界における脱炭素対応のモデルケースとして、業界全体への波及が期待されている。

引用元記事:https://voix.jp/sdgs/sdgs/78250/