日本初の民間発・環境特化型ナッジユニットが本格始動 環境行動デザインハブが設立

一般社団法人 環境行動デザインハブ(Environmental Behavior Design Hub、以下EBDH)は2026年1月26日、オンラインで設立イベントを開催し、日本初となる民間発の環境特化型ナッジユニットとして本格的な活動を開始した。

EBDHは、行動科学(ナッジ理論)を活用し、消費者や市民の自発的な行動変容を促すことで、脱炭素社会の実現を後押しすることを目的とする組織。前身となる「BECC JAPAN」が12年にわたり培ってきた、研究者や実務家など2,800人超の専門家コミュニティと知見を引き継ぎ、議論にとどまらない“社会実装”を重視した取り組みを進める。

国際エネルギー機関(IEA)の報告によると、2050年のカーボンニュートラル達成に必要な排出削減の約63%は、消費者の行動変容に依存するとされている。一方で、環境配慮の重要性を理解していても行動に移せない層が多いのが現状だ。EBDHはこうした課題に対し、「誰もが自然に環境配慮行動を選択できる仕組み」を行動デザインによって構築することを目指す。

具体的には、国内外の行動科学や環境行動に関する知見の共有・発信に加え、研究者、企業、自治体、NPOなどが連携するネットワークを形成。地域や組織の課題に寄り添いながら、研修や伴走支援を通じて行動デザインの設計・実践を支援する。

すでに、埼玉県での地球温暖化防止活動推進員向け研修や、北海道での市町村職員向け研修などが計画されており、ナッジを活用した脱炭素施策の普及啓発を進める方針だ。今後は、再生可能エネルギー分野でのセミナー設計や、定期的なコミュニティイベントの開催も予定している。

EBDHは今後、環境行動に関する知見と実践をつなぐ「ハブ」として、多様な主体との協働を通じ、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを加速させていくとしている。

引用元記事:https://voix.jp/sdgs/sdgs/77994/