岡山発の燃料添加剤「SUSU-GOROSHI」、累計販売10万本を突破

 岡山県岡山市の環境ベンチャー、次の灯株式会社が展開する燃料添加剤「SUSU-GOROSHI(ススゴロシ)」の累計販売本数が10万本を突破した。全国で4,700社を超える顧客基盤を持ち、Amazonの燃料添加剤カテゴリーでは売上ランキング1位を継続的に獲得するなど、物流・建設業界を中心に導入が拡大している。

 「SUSU-GOROSHI」は、ディーゼル車やガソリン車のエンジン内部で発生する煤(すす)の堆積を抑制する燃料添加剤。酸化セリウム(CeO₂)技術を用いて煤の燃焼温度を約250℃まで低下させることで、DPF(排ガス浄化装置)の詰まりを未然に防ぐ「予防型」の運用モデルを確立した。車両停止による機会損失や高額な修理費の回避につながる点が評価されている。

 背景には、物流コスト削減や環境負荷低減への関心の高まりがある。同社が手がけるリビルトDPF事業は年率約140%で成長している一方、生産は職人の手作業に依存しており、供給体制の強化が課題となっている。

 こうした状況を受け、同社は人手依存からの脱却を掲げ、ロボットやデータ活用による生産性向上に取り組む。経済産業省の「ものづくり補助金」にも採択され、地域産業のモデルとなる「スマート・サーキュラー・ファクトリー」の構築を目指している。

 開発の原点には、現場の声を重視する姿勢がある。代表の黒川氏自らが現場に立ち、整備士や事業者の課題に向き合ってきたことが、実用性を重視した製品設計につながった。SNSや動画配信を通じたユーザーとの双方向コミュニケーションにより、アジャイルな改良体制も構築している。

 今後は、導入実績を基盤にCO₂排出削減効果を可視化する「CO₂スコアリング指標」を2026年に策定予定。海外展開も視野に入れ、「動くGX技術」として金融機関のESG評価や自治体の脱炭素施策との連携を進め、地域経済と環境対策の両立を図る考えだ。

引用元記事:https://voix.jp/sdgs/sdgs/77382/