スターバックス×霧島酒造、都城市で資源循環型の森づくり始動

新施設「KIRISHIMA GREENSHIP icoia」を拠点に「ODEN」プロジェクト展開

スターバックス コーヒー ジャパンと霧島酒造は、霧島酒造が提案する暮らしをアップデートするアイテムを扱う新施設「KIRISHIMA GREENSHIP icoia(イコイア)」を、宮崎県都城市にオープンする。両社は同施設を拠点に、都城市および一般社団法人more treesと連携し、資源循環型の森づくりを目指す「みやこんじょ資源循環森林プロジェクト(通称:ODEN)」を展開する。

資源循環と森づくりをつなぐ「ODEN」プロジェクト

ODENは「Organic Diversion Enriches Nature」の頭文字を取った名称で、スターバックスと霧島酒造の強みを生かし、地域社会や自然環境に前向きな循環を生み出す取り組みだ。

豊かな森林資源を有し、循環利用や木材生産を推進する都城市と、「多様性のある森づくり」を掲げるmore treesの活動と連携し、市内の森づくりを継続的に支援していく。

コーヒーかすと焼酎粕を活用した「たい肥クラブ」

両社は「たい肥クラブ」として、南九州大学環境園芸学科の協力のもと、スターバックスのコーヒーかすと霧島酒造の焼酎粕を原料としたたい肥づくりの実験を実施している。

KIRISHIMA GREENSHIP icoiaの敷地内では、このたい肥を活用し、都城市内で採取したイチイガシの種子(どんぐり)などを育苗。育てた苗木は将来的に都城の森へ植林される予定だ。種子採取から育苗、植林までのプロセスは、来場者が参加できるワークショップとして実施し、地域とともに森づくりを進めていく。

体験型ワークショップで「森とまちの未来」を描く

2025年12月20日(土)には、道の駅「都城NiQLL」にて、more trees、都城市、スターバックス、霧島酒造による共同イベント「森の集い場 ワークショップ」を開催する。

当日は、

  • つみきを使って未来の森とまちを描く「森とまちの未来地図づくり」
  • 施設の家具製作時に出た端材を活用した「小さなスツールづくり」
  • 「小さなクリスマスツリーづくり」

などを実施する。

このほか、コーヒー豆と焼酎のパックで作ったポットにどんぐりを植える「どんぐり芽吹くかな!? 実験」や、霧島裂罅水を使ったコールドブリューコーヒーをアレンジする「キッズバリスタ体験」、宮崎県立都城商業高校による「紙漉き文化再生プロジェクト」と連携したオリジナル一輪挿しづくりも行われる予定だ。「どんぐり芽吹くかな!? 実験」は予約不要で参加できる。

地域とともに進める持続可能な循環モデル

スターバックスと霧島酒造は、KIRISHIMA GREENSHIP icoiaとODENを通じて、廃棄物を資源へと転換し、人と自然、地域がつながる循環モデルの創出を目指す。今後も、参加型の取り組みを通じて、都城市の森林資源と暮らしの価値を次世代へつないでいく考えだ。

引用元記事:https://spur.hpplus.jp/sdgs/news/2025-12-12-Rf_SeA/page2/