三菱UFJ銀行とインクルージョン・ジャパン株式会社(ICJ)は、循環型経済に取り組むスタートアップや中小企業の社会的インパクトを可視化し、大企業との協業を促す支援プログラム「MUFG ICJ ESGアクセラレーター 2026」を開催する。両社の共同開催としては4回目で、これまでに60社超の大企業が参加し、ESG領域での協業創出を支えてきた。
今回のプログラムでは、協業支援に加えて、生成AIを活用したインパクト可視化のノウハウを無償提供する点が特徴。循環型経済への移行には新技術導入や高度なサプライチェーン構築が必要であり、三菱UFJ銀行は同領域を重点課題として位置づけている。
募集に先立ち、2026年1月29日にキックオフイベントを開催する。イベントでは、社会的インパクト可視化の基礎解説や、大企業×スタートアップの協業事例、人・資源不足をテーマにしたパネルディスカッションを実施する。
選抜企業には、大企業のサステナビリティ部門や事業開発部門と接点を持つ機会を提供し、協業検討やテスト利用の促進を図る。またインパクト可視化技術により、スタートアップや中小企業は自社の社会的価値を定量的に示しやすくなり、投資家・金融機関への発信力強化も期待される。
募集テーマは以下の4分野:
- 産業プロセスの電化、水素などへの熱源転換
- プラスチック再資源化や再生材の品質高度化
- 食産業の生産性向上(需給予測、在庫・物流最適化)
- 生成AIを活用した生産性向上ソリューション
プログラムは2026年1月末のイベントを皮切りにスタートし、最終成果は同年5月のデモデイで披露される予定だ。両社は、本プログラムを通じて循環型経済への移行と人・資源不足の課題解決に寄与するスタートアップの成長を支援していく方針だ。
引用元記事:https://voix.jp/sdgs/sdgs/75691/