— ZEB Readyと合わせ国内最高レベルの環境性能に —**
トヨタ不動産株式会社は、同社が運営する次世代型多目的アリーナ「TOYOTA ARENA TOKYO」が、国際的な環境性能認証制度「LEED GOLD®」を取得したと発表した。アリーナとしての取得は国内初となる。すでに「ZEB Ready」認証も獲得しており、国内アリーナで最高評価の環境性能を備えた施設として注目されている。
最新アリーナが示す環境配慮の未来
「TOYOTA ARENA TOKYO」は、「可能性にかけていこう」をコンセプトに、スポーツ・モビリティ・サステナビリティなど多様な価値を集積する場として計画された。環境配慮はその中心的要素であり、設計・運営の両面でサステナブルな取り組みを実施している。
高評価の理由 — LEED GOLD®取得のポイント
米国グリーンビルディング協会(USGBC)が運営するLEED認証は、世界基準の環境性能評価システム。「TOYOTA ARENA TOKYO」は「LEED-BD+C v4」においてGold認証を獲得した。高評価につながった主な取り組みは以下の通り。
● エネルギー性能の最適化
高効率機器の導入や地域冷暖房の活用により、エネルギーコストを32.3%削減。
● 再生可能エネルギーの活用
屋上に300kWの太陽光発電パネルを設置し、年間エネルギー使用量の5%以上を代替。
● 水使用量の大幅削減
再生水と雨水を活用することで、室内水使用量を基準比77.6%削減。
● 快適性と交流を促す空間づくり
敷地の44%をオープンスペースとして開放し、交流と憩いの場を確保。
トヨタのCSR思想「ALVARK Will」と連動
アリーナ運営を担うトヨタアルバルク東京株式会社は、社会的責任プロジェクト「ALVARK Will」を軸にし、以下のような取り組みを推進している。
- 再生可能エネルギーの積極利用
- ゴミの全量リサイクルに挑戦
- 「SUSTAINABILITY AREA」での環境啓発展示
- 飲食用カップの水平リサイクル推進
国内トップクラスの環境配慮型アリーナを目指す姿勢が明確に示されている。
施設概要
- 所在地:東京都江東区青海
- 敷地面積:約26,446㎡
- 延床面積:約38,039㎡
- 構造:地上6階・地下1階
- 収容人数:約10,000人
- 開業予定日:2025年10月3日
土地はトヨタ自動車株式会社、建物はトヨタ不動産株式会社が所有する。
まとめ — 環境基準を塗り替える新時代アリーナ
「TOYOTA ARENA TOKYO」のLEED GOLD®認証取得は、国内アリーナの環境基準を大きく前進させる取り組みだ。再生可能エネルギー、水資源の効率利用、廃棄物リサイクルなどの実践を通じ、持続可能な社会づくりに貢献していく姿勢が明確に示されている。
今後の施設運営とさらなる環境技術の導入が、サステナブル建築の新たなモデルケースとなることが期待される。
引用元記事:https://voix.jp/sdgs/sdgs/75672/