Shizen Connect、大阪ガスと家庭用蓄電池を活用した低圧リソース制御トライアルを開始

株式会社Shizen Connectは、大阪ガスマーケティングと共同で、2025年11月より低圧リソースを活用した容量市場向け制御のトライアルを実施する。家庭用蓄電池を用いた制御方法の課題を抽出し、2026年度からの商用展開を目指す取り組みだ。

トライアルの目的

再生可能エネルギー導入の拡大に伴い、電力系統の安定化が課題となる中、低圧VPP(バーチャルパワープラント)が注目されている。特に、逆潮流対応の家庭用蓄電池の普及により、市場参加のポテンシャルが拡大している。Shizen Connectは、本トライアルを通じて、運用上の課題や制御ロジックの検証を行い、早期の容量市場参入を目指す。

トライアルの内容

大阪ガスマーケティングの協力のもと、家庭用蓄電池を設置した需要家宅に対して、Shizen Connectが自社開発のエネルギー管理システムから制御を実施。制御効果を検証し、運用面や技術面での課題を明らかにする。

背景

低圧VPP事業は、小売電気事業者にとって収益化のハードルが高いが、容量市場への参加は収益源として期待される。Shizen Connectはこれまでにも容量市場向け制御の複数の実証を実施し、技術評価を進めてきた。

今後の展望

Shizen Connectは2023年5月より「機器制御型DR支援サービス」を提供しており、同サービスを導入する小売電気事業者の市場シェアは35%に達している。トライアルで得られる知見をもとに、2026年度からの商用展開を目指すとともに、サービス参加者の拡大も進める。

まとめ

今回の取り組みは、家庭用蓄電池などの低圧リソースを活用した再生可能エネルギーの安定供給に向けた重要な一歩。Shizen Connectは大阪ガスなどのパートナーと連携し、脱炭素社会の実現に向けた貢献を継続していく。

引用元記事:https://voix.jp/sdgs/sdgs/73898/