老舗企業2社が協業、フードロス活用のクラフトビール「Honey & Bread」を発売

京都の栄屋製パンと神奈川の金市商店は、廃棄される国産蜂蜜と食パンの耳を活用したクラフトビール「Honey & Bread」を2025年11月13日に発売する。両社の取り組みは、フードロス問題の解決を目指すもので、まだ食べられる素材を美味しさに変えることを目的としている。

老舗企業のコラボレーション

栄屋製パンが運営するクラフトビール醸造所「Better life with upcycle」は、京都の老舗蜂蜜店ミールミィと協力して新商品を開発。使用する食パンの耳はサンドイッチ用パンの製造過程で発生するもので、蜂蜜は検食として保管されたが廃棄予定だったものだ。両社は、こうした二つのフードロスを有効活用する。

ビールの特徴

「Honey & Bread」はベルジャンスタイルのハニーエールで、Polarisのシングルホップを使用し、フルーティなアロマとホップの青りんごやミントの香りが特徴。口に含むと、モルトのカラメル感と蜂蜜の風味が広がり、複雑ながらも飲みやすいバランスに仕上がっている。

  • スタイル:Belgian-Style Honey Ale
  • 品目:発泡酒
  • 内容量:350ml(アルミ缶)
  • 原材料:麦芽(ドイツ製)、蜂蜜、パン(小麦)、ホップ/炭酸ガス
  • ABV:5.0%、SRM:14、IBU:45
  • 直販EC価格:627円(税込・送料別)

フードロスと環境配慮

栄屋製パンは1923年創業、長年にわたり食品生産を行う中でフードロス問題に向き合い、2022年にクラフトビール事業を開始。金市商店は1930年創業で、全国の養蜂家から国産蜂蜜を直接仕入れ、品質の高い製品を提供している。両社は製造過程の食品残渣を飼料や肥料として活用するなど、環境保護にも積極的に取り組んでいる。

まとめ

「Honey & Bread」は、老舗企業同士の協業により生まれたフードロス活用ビール。美味しさと持続可能性を両立させた新しいクラフトビールとして、今後の社会的価値創出にも期待が寄せられる。

引用元記事:https://voix.jp/sdgs/sdgs/73904/