日本リサイクルカーペット協会は、タイルカーペットの認知度およびリサイクルに関する意識調査を実施し、結果を公表した。調査は東京・大阪・愛知在住の20〜60代1,000人を対象に行われたもので、「タイルカーペット」という名称を知っている人は24%にとどまった一方、リサイクルタイルカーペットを「今後さらに導入すべき」と回答した人は87%に上り、認知度と社会的期待の大きなギャップが明らかになった。
タイルカーペットはオフィスや公共施設で広く使用されており、協会加盟企業によって約20年前から水平循環型のリサイクルが進められている。これまでに累計約6,000万㎡(約30万トン)が再資源化されているが、リサイクルされていることを知っている人は名称認知者の約半数、どこで使用されているかを知る人は10%に満たなかった。
一方で、リサイクルタイルカーペットを採用する施設や企業には「環境配慮の印象」「持続可能性への取り組み」を評価する声が8割を超え、利用者側の受容性は高いことが示された。
現在、使用済みタイルカーペットの約80%は埋立処理されており、廃棄物処理・最終処分場の逼迫が課題となっている。協会は今後、発注者・利用者双方への認知向上に取り組み、循環型社会の実現に向けた普及活動を強化する方針だ。
引用元記事:https://voix.jp/sdgs/sdgs/72766/