~丸山製作所とJALUXが共同提供、環境負荷軽減と作業効率化を実現~
株式会社丸山製作所(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:内山 剛治)と、JALグループの商社である株式会社JALUX(本社:東京都港区、代表取締役社長:河西 敏章)は、**京王電鉄バスグループ(本社:東京都府中市)にウルトラファインバブル技術を搭載した「MUFB温水洗浄機」**を導入したことを発表しました。
この洗浄機は、冬季にバス車両へ付着する融雪剤や油汚れを高効率で除去し、洗浄時間の短縮と水・燃料の使用量削減を実現。特に、塩化カルシウムなどの除去に優れ、車両の長寿命化や整備作業の効率向上に貢献します。東京23区西部や多摩地域で運行される路線バスに加え、富士五湖・上高地・飛騨高山方面への高速バス洗浄にも活用される予定です。
■ 冬季特有の汚れを高効率で除去
冬場の路面凍結防止に使用される融雪剤や油汚れは、車体の腐食や塗装劣化の原因となる課題でした。
MUFB温水洗浄機は、直径1マイクロメートル未満のウルトラファインバブルが汚れの隙間に入り込み、通常の高圧洗浄機では落としづらい汚れを短時間で除去します。これにより、従来比で塩分濃度を約21%低減、洗浄作業時間を3分の2に短縮する効果が確認されています。
■ 現場からの高い評価
京王電鉄バス株式会社 永福町工場の前田氏は、導入前のデモンストレーションを振り返り、
「これまでの高圧洗浄機では落ちなかったガンコな汚れが、軽くこすっただけで簡単に落ちた」
と語り、洗浄性能の高さを実感。さらに、作業時間の短縮が人手不足の改善にも寄与すると期待を寄せています。
■ ウルトラファインバブル技術とは
ウルトラファインバブルとは、直径1マイクロメートル未満の極小気泡であり、洗浄効果のほか、水質改善や植物の生育促進など多岐にわたる効果が確認されています。近年では、環境負荷の低減と生産性向上を両立する次世代技術として、工業・農業・医療・水産など幅広い分野で活用が進んでいます。
■ 丸山製作所とJALUXの取り組み
丸山製作所は、創業130年を超える老舗メーカーとして、ウルトラファインバブル技術の社会実装に積極的に取り組んでいます。
また、JALUXは航空・空港関連事業をはじめ、環境・エネルギー領域にも事業を展開し、持続可能な社会の実現に向けた技術の普及を推進しています。
■ 今後の展望
今回のMUFB温水洗浄機導入は、環境負荷低減と運用効率の両立を実現する新たなステップです。今後、同技術は公共交通機関や産業分野など、さまざまな領域への展開が期待されています。
丸山製作所とJALUXは、引き続きウルトラファインバブル技術の活用を通じて、持続可能でクリーンな未来の実現に貢献していきます。
引用元記事:https://voix.jp/sdgs/sdgs/71853/