一般財団法人日本インキュベーションセンター(JIQ)は、地域農家の持続可能な発展を支援する新たな取り組みとして、「エシカル認証」制度を2023年9月30日より開始します。本制度は、環境に配慮した農業や地域共生を実践する農家を認証し、その努力を評価することで、農家の格差解消や地域活性化につなげることを目的としています。
認証農家には、農業技術の支援や自然由来の堆肥づくりのサポート、助成金取得の支援など具体的なサポートが提供されるほか、こども食堂や企業向け社食サービス「megukuru サラダ&フルーツランチ」、マルシェイベントとの連携など、地域の食事業を育成する取り組みも行われます。こうした支援を通じて、農家の物語を消費者に伝え、地域と都市の共生を促進することを目指しています。
評価基準は、土地や自然に寄り添った農業、人々の暮らしへの貢献、地域の環境や生態系の保護の3つ。千葉県山武市の「たがやす倶楽部」のように、地域の資源を活用した循環型農業を実践する農家が、認証を受ける事例もあります。
JIQは、全国で共益型の地方創生事業として展開するため、企業や自治体、個人の「インキュベーションパートナー」を募集。認証農家を支えながら、地域社会の持続可能性向上に寄与することを狙っています。
今回の「エシカル認証」開始により、農家の努力が評価される新しい仕組みが生まれ、地域農業の価値向上や都市との共生、持続可能な社会の実現への期待が広がります。
引用元記事:https://voix.jp/sdgs/sdgs/70874/