放棄竹林を資源に変え、循環型社会と里山再生を目指す「たけふぁむ」の新プロジェクト

株式会社たけふぁむ(所在地:山口県岩国市、代表取締役:東谷まどか)は、荒廃した竹林を整備し、竹を新たな資源として活用する事業の拡大を目指し、クラウドファンディングプラットフォーム「For-Good」で支援プロジェクトを開始した。目標金額は200万円で、製造・保管・発送の拠点として倉庫購入を計画しており、安定供給と新商品開発の加速を目指す。支援者には、竹林整備を体験できる「竹活体験イベント」への参加も呼びかけている。

プロジェクトの概要

  • 竹害から竹財へ:荒廃した竹林を整備し、災害防止や里山再生に貢献するとともに、伐採した竹を商品化。
  • 循環型社会の実現:竹資源を活用した商品開発により利益と雇用を創出し、地域経済の活性化や障がい者就労支援にも寄与。
  • 倉庫購入による事業拡大:製造・保管・発送拠点の確保により、安定供給や新商品の研究開発を加速。セカンドゴールは734万円。

株式会社たけふぁむのミッション

「自然に感謝し、里山再生や脱炭素、資源不足解消を目指す。孫子の代まで自然と共に生きる住みよい日本、住みよい地球環境の実現」を掲げ、竹を中心に土地に価値を生み出す仕組み作りを目指している。

社会課題への取り組み

代表の東谷氏は、過去のうつ病体験をきっかけに、放置竹林が引き起こす「竹害」に注目。竹林は豪雨時の土砂災害や里山の荒廃、生態系への影響をもたらす一方、活用されず放置されるケースが全国で増えている。

竹を資源に変えるビジネスモデル

たけふぁむでは、伐採した竹を以下のように商品化:

  • 養殖カキ用のいかだ材
  • 土壌改良効果のある「竹パウダー(肥料)」
  • 「竹チップ(マルチング材)」

特に「ぶちええ!竹の肥料(たけパウダー)」は地元直売所や園芸品店、ネット通販で販売され、今秋からはホームセンター展開も予定。商品の袋詰め作業は障がい者就労支援施設に委託し、地域循環型社会の形成に貢献している。

事業拡大に向けた倉庫購入

製造・保管・発送の効率化を目的に、活動拠点近くの鉄工所跡地の購入を計画。倉庫完成後は、肥料の製造・発酵プロセスの最適化や品質向上、新商品の研究開発を加速させ、迅速な顧客対応も可能になる。

支援者へのリターン例

  • ひたすら応援(3,000円〜50万円)
  • 里山のめぐみ リース台(5,000円)
  • 書籍「娘がウツで働けなくなった。だから一緒に『竹』で起業した」(5,000円)
  • 「ぶちええ!竹パウダー」3kg(5,000円〜)
  • 竹チップ マルチング材 24ℓ(5,000円〜)
  • 生たけのこ(2026年春収穫、24ℓ 30,000円〜)
  • 脱!引きこもり オンラインセミナー/個人セッション(10万〜30万円)

スケジュール

  • 2025年10月20日:クラウドファンディング終了
  • 2025年10月:倉庫購入
  • 2025年11月:準備でき次第リターン発送
  • 2026年4月:たけのこ収穫・発送

終わりに

株式会社たけふぁむの取り組みは、竹を資源として地域課題を解決し、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となる。クラウドファンディングを通じて、より多くの人々が参加し、共に未来を切り拓くことが期待される。

引用元記事:https://voix.jp/sdgs/sdgs/70703/